5月の広島F1を最後に現役生活に別れを告げた馬渕紀明さん(44)の引退セレモニーが高松宮記念杯開催中の名古屋競輪場で行われた。

 席上、馬渕さんは「去年、A級に落ちて、そこでもなかなか勝てなくなった。1着を取ることがファンに対する責任と思っていたから、そろそろ引き際かなと思った」と引退理由を説明した。

 人気選手だった馬渕さんは引退表明からたくさんの送別会をこなしたそうで「これだけ飲んでも、次の日はもう練習しなくていいんだなと思った」とちょっぴり寂しそうに話した。

 今後はアマチュア選手の指導など「お世話になった競輪界を影から応援したい」とサポートを約束。駆けつけたたくさんのファンから花束を受け取り、笑顔で壇上を後にした。