青木玄太(29=滋賀)が力強く逃げ、G2初優勝を決めた。2着は新田雄史、3着は仲谷颯仁が入った。

 荒れ水面にも屈しなかった。強風が吹き荒れた最終日は3Rから安定板が装着され、8Rからは展示1周、本番レース2周に変更された。優勝戦も風速9メートルだったが、冷静にコンマ05の全速スタート。5コースの浜野谷憲吾がコンマ04のトップスタートで攻めてきたが、しっかり先マイした。「スタートほぼ勘通り。浜野谷さんはずっと見えていた。少し気を取られたけど、回ることが出来た」。バックでは後続艇を引き離し、勝負を決めた。

 これで18年のクラシック(浜名湖)の出場権を勝ち取った。「一般戦の優勝と違って、うれしいだけじゃなくて涙が出てきた。クラシックを楽しみにしていただけにうれしい」。17年の初戦で大きな結果を出し、飛躍の年になりそうだ。【土居恒久】