大竹歩(31=大阪)がトーナメント制でのS級初優勝に意欲を見せた。準決11Rは豪快なカマシで池田憲昭とのマッチレースに持ち込んだかに見えたが、宿口陽一のまくりを浴びて3着。すると、首をかしげて引き揚げてきた。

 大竹は「今までなら準決で逃げて決勝に乗れたら満足していたけど、今日は不思議とモヤモヤが残っている。こんなことは珍しいです。これは自分がレベルアップしたということだと思う」。前回平塚G3で開催されたブロックセブンを制し、プロフィル欄にはS級初優勝として記録された。ただ「あれは別物だと思っている」と、あくまで欲しいのはF1以上のレースでの優勝。「足は悪くないので修正して、先輩たちにアドバイスを聞きたい」と先を見据えていた。