このページの先頭



ここから共通メニュー

共通メニュー


ホーム > 競馬 > 凱旋門賞特集 > ニュース


ディープインパクト初の海外レース・凱旋門賞特集

凱旋門賞特集メニュー
  1. 特集トップ
  2. 記者コラム
  3. 凱旋門データ
  4. ディープインパクト過去のレース

インパクトは飛ぶ!武自信/凱旋門賞

 【パリ(フランス)9月30日=中村基也、高橋悟史】ついに日本競馬の歴史が塗り替えられる。1日、武豊騎手(37)とディープインパクト(牡4、栗東・池江泰郎)が、世界のホースマンのあこがれ、凱旋門賞(仏G1、芝2400メートル、ロンシャン競馬場)に挑む。武豊騎手はこの日、本番と同じロンシャン競馬場で4レースに騎乗。G1のラフォレ賞など2着2回で上々の試走を終えた。インパクトの仕上がりも完ぺき。世界制覇への準備は整った。なお、英ブックメーカーの大手3社は3・5倍で1番人気に評価した。

 世界一への追い風は確実に吹いている。凱旋門賞前日、武豊がさえ渡る手綱さばきを披露した。リンガリ(牡4)に騎乗して臨んだ仏G1のラフォレ賞(芝1400メートル)で頭差の2着。さらに帯同馬ピカレスクコート(牡4、栗東・池江泰寿)で挑んだG2ダニエルウィルデンシュタイン賞(芝1600メートル)では、果敢に逃げて2着。それぞれ単勝24倍と10倍の伏兵を連対させた。「(ピカレスクコートは)よく頑張った。万全の状態でないのに、こういう結果は日本馬のレベルの高さを見せたね。(ラフォレ賞は)ひそかに期待していたので、あそこまでいけば勝ちたかった。でも、明日1番になればいいね」。

 前祝いとはいかなかったが、この日の4クラ騎乗でしっかりターフチェックできた意義は大きかった。

 日本馬が過去6度挑み、すべて敗れ去った凱旋門賞。日本人騎手6人が計9度挑み、はね返されてきた巨大な壁。しかし、インパクトならやってくれる。世界に通用する。頂点に立てる。それを最も感じる武が武者震いした。

 「やはり、凱旋門賞は世界一決定戦。こっちのホースマンには特別な思い入れがあるから、欧州調教馬以外勝ったことがないのはそのため。でも、その舞台に堂々と立てるディープに巡り合えて、ぼく自身良かったし、彼のためにも世界一にしてあげたい」。

 インパクトが日本をたって2カ月弱。この日はエーグル調教場ダートコースで、ラスト2ハロンを15-15のキャンターで末脚を伸ばす直前追いを行った。「自分の管理馬だが、ほれぼれする動きで最高の状態。当日の作戦は、ユタカ君と2人で良くコミュニケーションを取って、世界を驚かせたい」。池江泰郎師が笑顔を見せた。順調だからこそできる“池江流”の最後まで攻める仕上げ。日仏を往復する形で3度も追い切りの感触を確かめたからこそ主戦も白い歯を見せた。

 「8頭立てと頭数が少ないのはいい。ここまで順調に来られたということが1番。悪いニュースは1回も聞こえてこなかったことは珍しい。いいニュースばかりだったから」。

 今年は野球のWBC、サッカーW杯とスポーツで世界と戦うイベントが相次いだ。締めくくりは凱旋門賞。W杯前に武はこんなことを言った。「競馬ももっと世界レベルにならなきゃダメ。ぼくはいつも日本を背負っている意識がある」。

 過去2度の凱旋門賞挑戦は6、3着に敗れた。欧州マスコミのバッシングにも遭った。それでも日の丸を背負い続け、夢は1度も途切れたことはない。89年に初めてアメリカで騎乗し、海外通算103勝を積み重ねてきた。騎手デビュー20年目の今年、インパクトとの挑戦は集大成といっていい。辛酸をなめ、幾多のキャリアを積んできた第一人者の武だからこそ、比類なき相棒インパクトとともに歴史を塗り替える権利がある。

[2006年10月1日8時32分 紙面から]

関連情報

最新ニュース

記事バックナンバー



このページの先頭へ