今回の「ケイバラプソディー~楽しい競馬~」は大阪の下村琴葉記者が担当。4日になんばグランド花月で開催された「ビタミンSお兄ちゃん・もじゃ吉田の『お兄ちゃんネル競馬コメディ』~チーム矢作がやってくる!~」を取り上げる。矢作芳人調教師(65)、坂井瑠星騎手(29=矢作)、古川奈穂騎手(25=矢作)が登場した「お笑い」×「競馬」の異色コラボ。競馬の新たな可能性を感じる一幕だった。
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お笑いの聖地・なんばグランド花月で開催された「競馬コメディ」を取材で観劇してきた。開演前から会場は大にぎわい。客層はどのようなものかと周りを見渡すと、老若男女、矢作厩舎のグッズや馬のぬいぐるみを身につけた方が多く見られた。前座のアンケートでは、チーム矢作を見に来たという人が9割を超え、注目度の高さを物語っていた。
物語の舞台は栗東トレセン近くの「栗東うどん」。そこへチーム矢作がテレビロケで訪れ、さらに1日だけ人間になったフォーエバーヤングやコントレイルなど矢作厩舎ゆかりの名馬たちの夢をかなえるために奔走するストーリーだ。チーム矢作(特に坂井騎手)も新喜劇メンバーからのむちゃぶりに応え、会場は終始笑いに包まれていた。
「笑い」と「競馬」のコラボはどのように実現にいたったのか。今回、「競馬コメディ」をプロデュースした吉本所属の芸人ビタミンSお兄ちゃんは、2年前のコラボ新喜劇に着想を得た。23年、24年にもじゃ吉田が大阪の強豪バレーボールチーム・大阪ブルテオンとの新喜劇コラボ公演を実施(25年も開催)。「これは競馬でもできるんじゃないか」と2年前から構想を温めていた。
タッグを組んだのは世界的にも知られる矢作厩舎。「矢作厩舎はチャレンジャーで、『よく稼ぎ、よく遊べ』と非常にいい言葉をかかげている。発信力が非常にある厩舎なので、新喜劇と競馬のコラボができたらなと思ってオファーさせてもらった」。昨年12月頃から企画が本格的にスタートした。
出演した3人はまさかの全員東京出身。新喜劇に飛び込むのは簡単ではなさそうと思ったが、さすがは大舞台を経験している勝負師たち。楽しみながら堂々と舞台を盛り上げた。アドリブもこなす姿に、もじゃ吉田も「異常なほどの、ゲストの範囲を超えた分量のセリフをノーミスでしたというのが、本当に素晴らしいなと。プロだった」と舌を巻いた。
個人的に面白かったのは島田珠代がチーム矢作に絡みにいった瞬間、会場がどよめいた場面。11日まで見逃し配信があるようなので、ぜひご覧いただきたい。笑いも競馬も一発勝負の世界。それぞれのプロフェッショナルがまじわり、新たな魅力が引き出された公演だった。【下村琴葉】(ニッカンスポーツ・コム/競馬コラム「ケイバ・ラプソディー~楽しい競馬~」)









