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ディープインパクト初の海外レース・凱旋門賞特集

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橋口師「日本馬勝てないかも」/凱旋門賞

<ハーツクライ橋口調教師の観戦記>

 非常に残念です。ディープインパクトの敗戦は、日本競馬の敗北かもしれません。日本のホースマンの誰もが認める、歴代NO・1といっても過言ではない馬が、欧州では勝てませんでした。ハーツクライのキングジョージは、勝ちパターンに持ち込んだのにゴール寸前で差されましたが、あの時の再現のようでした。それにしても、あの手応えで伸びないとは…。あんなインパクトを見たのは初めてでした。ペースが遅く、押し出される形になったのも誤算でした。やはり怖いのは重量が軽い3歳馬(レイルリンク)でしたね。3・5キロの差は大きかったということでしょう。2着プライドに乗ったルメール(ハーツクライの主戦騎手)も、さすがでした。

 正直、いつものように飛べば、ちぎって勝つ可能性さえあると思っていました。レース前に体を見て、状態も最高と感じました。すごく落ち着きもありました。引っ掛かった菊花賞と違い、あん上との息もピッタリだったと思います。それでいて勝てないのだから、欧州馬の底力を見せつけられた気分です。

 極端にいえば、これで日本馬は何十年も勝てないかもしれません。牧場サイドの期待の大きさも聞いていましたし、インパクトの力も認めていた。本当にショックです。それほど大きな敗戦だったと思います。

 ただ、日本馬は確実に力をつけています。ハーツのキングジョージは輸送後、帯同馬がいなかったため、余計な神経を使わせたことでカイ食いも落ちて、出走回避を考えたことさえありました。海外の大きなG1を勝つためには“グッド”の状態ではダメ。“ベスト”に持っていく必要があります。ハーツは来年もキングジョージ挑戦を考えています。その時、ディープのかたきを取れたらいいですね。(JRA調教師)

[2006年10月2日7時57分 紙面から]

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