四位11度目の挑戦で悲願達成/ダービー

- 勝利インタビューでバンザイする四位騎手
<東京優駿(日本ダービー)>◇27日=東京◇G1◇芝2400メートル◇3歳◇出走18頭
ウオッカを歴史的勝利に導いた四位洋文騎手(34)は、11度目の挑戦でダービージョッキーの仲間入りを果たした。角居勝彦師(43)は初挑戦で制覇。1番人気フサイチホウオーは7着に惨敗した。
四位はゴール板を駆け抜けた後、ゆっくりとスタンド方向に馬を向けた。勝利の余韻を楽しむように、ゆっくりと歩を進めた。13万人を超えるスタンドからのどよめきと歓声が、黄色い勝負服を包んだ。ヘルメットを脱ぎ、馬上で皇太子殿下に一礼した。「府中でG1を何回か勝たせてもらったが、ダービーへの思いはどんどん重くなっていた。無我夢中で追った。もう、騎手を辞めてもいい」。
91年にデビューして17年目を迎えた。6年目にイシノサンデーで皐月賞を勝って以降、G1・9勝目。東京では天皇賞(秋)、フェブラリーS、安田記念を勝っているが、ダービーとは縁がなかった。95年にイブキラジョウモンで初挑戦し9着。アタラクシア、シックスセンス、ドリームパスポートの3着が最高で、勝ち負けまで持ち込めた馬はいなかった。「ウオッカのベストのレースをしようと思っていた。桜花賞で悔しい思いをしたから、お返ししてやろうと思った」。大仕事を終えた34歳は肩で息をついた。
ウオッカの父タニノギムレットとは浅からぬ因縁がある。四位とのコンビでスプリングSを勝ったが、皐月賞は追い込み届かずノーリーズンの3着。NHKマイルCから武豊に替わり、ダービーを制した。乗っていた馬がダービー馬。つかみかけた大魚を、1度逃していた。「乗せていただいて大きなところは取れなかったが、そのあとユタカさんで勝てた。同じオーナーの馬に乗せていただいて、本当にうれしかった」。
デビュー2戦目からコンビを組み、掛かり癖を解消させるため、馬の後ろで我慢させるレースを繰り返してきた。経験のない2400メートルの舞台で、それまでの訓練が実を結んだ。最初は行きたがったが、向正面で折り合いがついたのは四位が教え込んできたから。馬と騎手の信頼関係が、栄冠につながった。【岡山俊明】
[2007年5月28日8時35分 紙面から]
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