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第54回 国土交通省大臣旗争奪 競艇 全日本選手権特集


2002年 プレーバック

原田幸哉が新ダービー王! 快足イン逃げ決めた

全日本選手権最終日 ファンから花束をもらい笑顔の原田幸哉=2002年11月4日、平和島競艇場
全日本選手権最終日 ファンから花束をもらい笑顔の原田幸哉=2002年11月4日、平和島競艇場

 快速イン逃げで原田幸哉(27=愛知)がSG初優勝、第49代ダービーチャンプとなった。SG第49回全日本選手権競走優勝戦は4日、平和島競艇12Rで行われ、1号艇の原田がコンマ15のトップスタートを決め逃げ切った。これでダービーは7年連続SG初制覇選手の優勝となった。原田は獲得賞金を9177万3000円とし、順位も6位にジャンプアップ。初の賞金王決定戦出場に大きく前進した。

 原田はインを取り切った。「インに入れば外は気にしない。スタートだけが命」。原田の集中力は極限に達していた。起こしも理想的な小回りブイから。これなら6メートルの向かい風も関係ない。コンマ15のトップタイミングでスリットに突っ込む。「落としながらも出ていった」。原田が振り返った通り、仲口のツケマイも白井の差しも届かない。1Mを回った時、SG初V、ダービー王・原田幸哉が誕生した。

 SG3度目優出の原田にとって1号艇は、大きなプレッシャーと思われたが「けっこう気楽でした」と言う。「イン取るだけで作戦は考えなくていいから」。ただ、ここ一番の勝負強さは折り紙付き。今年は10度優出で7回目の優勝。「優勝戦は負けないという気持ちがある。勝負強さは自分の身上です」。これだけはきっぱりと言い切った。

 高校卒業後、海上自衛隊を経て「中学の時からなりたかった」競艇選手となった。スピード豊かなモンキーターンで頭角を現し尼崎、福岡、芦屋の3場でコースレコードを持つ。ただ、その素質が災いし、今までは「楽しても勝てる」気持ちがあった。それを今節はすっぱり切り替えた。選手になって初めて、持参したペラ5枚全部を試運転した。平和島水面に合わせ、乗りやすさは徹底的に追求した。

 これで賞金順位6位、賞金王決定戦初出場も決定的だ。「いつかは賞金王も勝ってみたい。でも近い内に(日本)レコードを更新したい」。ダービー王となっても原田のスピードを追い求める姿勢は変わらない。

[2002年11月5日付 紙面から]



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