永井ぶっちぎりSG2度目のV/オート
<スーパースター王座決定戦>◇12月31日◇川口オート◇SG◇優勝賞金3220万円
大みそかの頂上決戦は、永井大介(31=船橋)の独壇場だった。永井は1周目3コーナーで先頭に立つと、あとの9周は一人旅。ぶっちぎりで9月伊勢崎のオートレースGPに次ぐ今年、そして通算でも2個目のSGタイトルを制し、MVPの最有力候補に浮上した。2着に池田政和、3着に中村雅人が入り、船橋勢が上位を独占した。なお、高橋貢が4年ぶり5度目の賞金王に輝いた。
10周回の勝負は、1周目に決着がついた。スタートこそ速攻を決めた有吉に先を越されたが、永井は2番手発進から慌てずに追走。3コーナーで内に飛び込んで、あっさりと抜け出した。「1番枠は大正解。今節は同期の森(且行)にスタートのアドバイスを受けたのが効いた」。永井の勝利にこだわる究極の枠順選択が功を奏した。
朝練スタートでタイミングに自信を深めた永井が、思い描いた展開に持ち込んだ。先頭に立つと、周回を重ねるごとにリードを広げていく。5周目に池田が2番手に上がり、追撃を開始したが差は詰まらない。セーフティーリードを保ち続け、危なげなく逃げ切った。「優勝戦はクラッチ板だけ新品にした以外、何もしていない。後ろに抜かれない自信があった」。4日間ともに試走3秒30を切った超抜エンジンが、永井の背中を力強く押した。
25期旋風が巻き起こった08年、その中心に永井がいた。9月伊勢崎のオートグランプリでデビュー12年目、SG優出15回目で悲願の初優勝を飾った。王者・高橋貢のグランドスラム達成を阻止した1勝が、精神面での大きな支えとなった。「(レースでも)練習通りやれる自信がついた」。1つタイトルを取ったことで余裕が生まれ、持てる実力を発揮し始めた。「まだ未熟な面があり、課題を克服して成長したい」。勝利に浮かれることなく、しっかりと足もとを見詰め進化を続ける。今年のオート界のけん引車となるばかりでなく“新王者”誕生を予感させた。【海老原実】
[2009年1月1日8時11分 紙面から]
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