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競艇 第43回総理大臣杯(SG)特集


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過去のレース ~2004年~

<第39回>

今村豊VもF2人で10億円返還

 努力が実った。今村豊(42=山口)が11年7カ月ぶりのSG優勝を飾った。福岡競艇「第39回・総理大臣杯」の優勝戦が28日、第12Rで行われた。横沢剛治、高橋勲がフライングに散る大波乱の中、インから冷静なスタートを決めた今村豊が1周2マークを先取りし、通算6度目のSG優勝、賞金4000万円を獲得した。2着には今村暢孝、3着には橋本久和が入った。なお、優勝戦は約10億円が返還になった。

 「無欲の勝利」、という言葉があるが、今村豊に使うのは失礼かもしれない。SG100回目の出場。過去5回のSG優勝を数え、11年7カ月とはいえ、6回目の美酒に酔う。無欲を通り過ぎた、無我の境地の勝利と言っていいだろう。

 確かに、エンジン的には「無欲」を強調しなければならなかった。進入コースも、S展示とは違って今村暢が前付けに動く。それでも意地でインを奪取。「この時点で半分はあきらめた。行くだけしかなかったからね」と、2コースが前にいて時計も見づらいコース取りを強いられる。レース直前にクランクシャフトを交換したが、機力の反応は思ったほどではない。

 まくっていった横沢剛治が、内を鋭く突いてきた高橋がフライングコール。バックで両者が退避した瞬間、今村豊に光明が差した。そのまま歓喜のゴールへ一直線。最後は涙にスリットがにじんだ

 ファンの前に勇姿を見せた今村豊。表情は決して晴れやかではなかった。ただただ、冷静を装った。「自分が決めたわけじゃない。人が決めてくれた。それに、Fが2人出たのは何とも残念です」。艇界の第一人者として、ファンに対して謝罪しなければ気持ちが収まらなかったのだろう。

 「僕の好きな言葉は努力。今節は整備を徹底的にやり尽くした。そのあきらめない気持ちが結果を出してくれたと思う。みなさんも前向きの気持ちを持ってください」。ファンの豊コールに、熱いメッセージで応えた今村豊。表彰会場はひとつになった。 【山崎千郷】

※年齢は優勝時のもの

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