ミカヅチ68年ぶり1勝馬制覇だ/ダービー
<堀内泰夫のこれだ:ダービー>
大混戦とみられているダービーだが、クラシックの王道を歩んできた馬に一日の長があるとみて、皐月賞最先着タケミカヅチを主力に狙ってみたい。
父ゴールドアリュールが地味な種牡馬だし、実績も新馬戦を勝っただけの1勝馬。血統、戦績からはどうしても過小評価されがちだが、皐月賞馬キャプテントゥーレが不在となれば、本命に抜てきしても決して無謀な狙いではないだろう。
新馬戦を上がり33秒0の鬼脚で豪快に差し切ったようにポテンシャルの高さは早くから知られていたが、掛かりやすい気性が災いして2戦目以降は足踏みを続けていた。それでも実戦を使われながら折り合いに進境を見せて、馬込みの中で我慢が利くようになった。さらに一貫して重賞路線を歩み強敵にもまれてきたことで、確実にパワーアップもしている。
2月の共同通信杯を2着したあたりから完全にひと皮むけて、見違えるようにレースぶりは安定してきた。弥生賞は先行して3着、皐月賞は中団から脚を伸ばして2着と、レースぶりに自在性が出てきたのも心強い材料だ。
注目の枠順は絶好ともいえる2枠4番に決まった。ここからなら内からスルスルと抜け出した皐月賞のように、最短距離を回ってロスのない競馬ができる。折り合いがうまくつくようになった今なら、初の2400メートルの距離も問題ないだろう。昨年は牝馬のウオッカが64年ぶりにダービーを勝ったが、今年は40年(昭15)のイエリユウ以来68年ぶりに1勝馬によるダービー制覇が見られそうだ。
[2008年5月31日7時12分 紙面から]
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