キンシャサに岩田「一番強い」/函館SS
<函館SS>
函館スプリントS(G3、芝1200メートル、6日=函館)の出走馬5頭が3日、函館競馬場で木曜追いを行った。悲願の重賞タイトル奪取に臨むキンシャサノキセキ(牡5、堀)は、ダートでの併せ馬でパートナーを一蹴。今年の重賞で8勝と波に乗っている岩田康誠騎手(34)も「この馬が一番強い」と自信をのぞかせている。
1頭だけ動きが違った。キンシャサノキセキが、目標にした僚馬ライモン(古馬500万)を内に切れ込んでとらえる。直線であん上の岩田がゴーサインを出すと、馬体を並べる間もなく抜き去った。最後は2馬身までリードを広げ、4ハロン51秒6、しまい12秒5の好時計でゴール。ジョッキーは「何も心配ない。息が上がってないもんな。手綱を持っているだけで動くやろ? もう、仕上がっているよ」と白い歯を見せた。3カ月ぶりのレースへ向け、不安要素はまったくない。
前走の高松宮記念では、ゴールまで残りわずかのところでファイングレインに首差かわされ、G1タイトルを逃した。重賞挑戦は過去9回あるが、勝ち星はゼロ。この事実に、岩田は驚きの表情を隠さない。初コンビだった前走でキンシャサの高い素質を見抜き、ほれ込んでいるからだ。「これまで1400メートルから1600メートルで苦労したが、スプリンターの力はある。掛かる心配もないし、直線まで流れに乗れば突き抜けられる」と、そのスプリント適性を高く評価している。
重賞制覇まであと1歩のところで涙をのみ続けてきたキンシャサにとって、今回は絶好のチャンスだ。岩田の函館での騎乗成績は勝率19・3%、複勝率38・5%を数える。これが1番人気となると20戦6勝で、勝率は30%と一気に跳ね上がる。G1・2着馬としての評価から人気の中心になることは間違いない。「函館での騎乗は今週末だけ。寂しいね。北の大地に花を咲かすよ」とレースへ向けて気合十分。函館のファンに、好戦を約束した。
「この馬が1番強いと思う。勝つイメージしかわかない。位置はどこからでも行けるから、この馬のペースで運びたい」。強気なコメントを連発する今年重賞8勝ジョッキーに導かれ、キンシャサが夏のスプリント王の座をつかみ取る。【山本幸史】
[2008年7月4日8時7分 紙面から]
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