サムソンに援軍!日本人初仏調教師合格男
凱旋門賞(仏G1、芝2400メートル、10月5日=ロンシャン)を目指すメイショウサムソン(牡5、栗東・高橋成)の前に強力なサポーターが現れた。同馬の受け入れ先、M・デルザングル厩舎で調教助手を務めている小林智さん(34)。このほどフランスの調教師試験で日本人として初めて合格し、開業、そして初勝利に向かって力強く前進している。
日本人として初めての快挙達成の知らせが7月、小林さんのもとに届いた。フランスの調教師試験合格の報だ。メイショウサムソンが滞在するM・デルザングル厩舎で調教助手を務めながら準備に励み、1カ月の研修を経て3日間の日程で受験。馬学や税制のほか、預託料など厩舎の詳細な収支を綿密にプランニングして厩舎経営が破たんしないかどうかを審査される、実践的なテストも受けた。これを見事、一発でクリア。小林さんは「数年前から思っていたことを実現できてうれしい。調教師免許はもらったが、これから後は自分次第ですから。日本の馬がフランスに来ることがあったら、橋渡しもしたい」と抱負を語った。
日大を卒業してから北海道の牧場で5年を過ごし、フランスへ赴いた。まずは名牝プライド(06年サンクルー大賞ほかG1・3勝)を育てたJ・ハモンド厩舎で調教助手を3年間、続いてドクターディノ(07年マンノウォーSなどG1・2勝)で知られるR・ギブソン厩舎でアシスタントトレーナーを2年間経験。デルザングル厩舎に移ってからは、2年がたとうとしている。
ギブソン厩舎所属時の06年には、凱旋門賞に挑戦したディープインパクトをバックアップした。当時から「将来はフランスで調教師になりたい」と夢を語っていたが、早くも実現。ディープを管理していた池江泰郎師は、この知らせを聞いて「良かった。今後の活躍が楽しみ。またフランスに挑戦する時は、いろいろお願いしたい」と祝福した。そして今年、凱旋門賞を目指す日本のエースを再びバックアップすることになりそうだ。厩舎の開業は09年末を目標にしている。初勝利へ、そしてG1へ-。夢は、さらに大きく膨らんでいく。【高橋悟史】
[2008年8月22日6時57分 紙面から]
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