ブロードに“政権交代”の期待/エ女王杯
<エリザベス女王杯>
エリザベス女王杯で巻き返しを狙うブエナビスタ政権は安泰なのか。ニッカンコムのアンケートでは、ブエナ勝利の支持率は、やっと5割に達した程度。春2冠時に比べると、絶対的な支持率とは言えなくなってきた。秋華賞で繰り上がり2着に入った同世代のブロードストリート(牝3、栗東・藤原英)に政権交代を期待する声が高まっている。
これまで圧倒的な支持を集めてきたブエナ政権に、微妙なほころびが見えだした。03年エリザベス女王杯2着のスティルインラブは、それまでG1では押さえ込んでいた同期のアドマイヤグルーヴに逆転を許したのを境に急降下。その後1勝も出来ずにターフを去った。06年エ女王杯で1位入線しながら12着に降着したカワカミプリンセスも、その後勝ち星から見放されている。「同世代牝馬に逆転された」+「降着」の2つのマイナス要素がブエナ政権に重くのしかかる。
新女王の期待が高まるのが秋華賞で繰り上がり2着となったブロードストリートだ。
(1)予想以上の成長度 レコード勝ちしたローズS前、藤原英師の評価は決して高くはなかった。ジェルミナル、ワイドサファイアと比べると3番手。「成長が物足りない」と話していた。ところが、ローズS快勝に続き、秋華賞でも好走。勝負どころで立て直す不利がありながら、ラスト3ハロンはブエナと同じ34秒3をマークした。「(不利がなければ)突き抜けていただろう」という藤田騎手の話からも、スムーズだったらレッドディザイアまでかわしていたかもしれない。高速時計をたたき出した身体能力、不利を克服した精神面の成長は、陣営の想像以上。秋2戦の内容は新女王にふさわしい中身の濃さがあった。
(2)レースセンス抜群 「もともと聞き分けが良くて扱いやすい。最初から何でも出来るタイプだった」。藤原英師はセンスの良さを春から買っていた。「走攻守そろっている」「いろんな技を持っている」など、その自在性の高さをさまざまな言葉で表現してきた。内で我慢して馬群を割って突き抜ける競馬で何度も結果を出しているのは、大外一気でしか勝ってないブエナとは対照的。外回りの舞台とはいえ、立ち回りのうまさで追い込みを封じることは可能だ。
オークスでは、忘れな草賞後にスイートピーS(1着)を挟むきついローテーションを克服して、4着に健闘した。2200メートルは守備範囲内。「秋華賞は頂点に仕上げたが、落ちていることは絶対にない」(藤原英師)という状態なら、今度は降着なしでブエナに先着しても不思議はない。【特別取材班】
◆アンケート結果
Q1:勝つ馬は?
ブエナビスタ=50% ブロードストリート=18% カワカミプリンセス=8% ムードインディゴ=5% リトルアマポーラ=4%
Q2:3歳馬と古馬どちらに分がある?
3歳馬=71% 古馬=29%
Q3:リトルアマポーラの連覇はある?
NO=92% YES=8%
[2009年11月11日8時46分 紙面から]
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