アパパネ軽快に坂路デモ/チューリップ賞
<チューリップ賞:追い切り>
チューリップ賞(G3、芝1600メートル、6日=阪神)で人気を背負う2歳女王アパパネ(牝3、国枝)が入厩先の栗東坂路で軽快な走りを披露した。
2歳女王が回転の速い小刻みな脚取りで坂を駆け上がった。深くて走りにくい馬場でもアパパネの走りは軽快。ラスト200メートルをわずかに追うと、ラストは12秒3の力強い伸び。800メートルを53秒7でまとめ、軽快な追い切りを披露した。騎乗した福田調教厩務員は「3カ月ぶりなのでまだ息が重いかなという感じ」と言いつつ「後半の方が(馬場が重く)走りにくかった。動き自体はまずまず」と評価した。
陣営のテーマはオーバーワークにならないこと。「そこまで攻めていないが本数的にはこなしている。感じも悪くない」と言う。1月末から週2回速い時計を出し、先月18日の栗東入り後も2本は馬なり。この日、競り市のため渡米中の国枝師からもいっぱいの指示は出なかった。大目標の桜花賞へ、お釣りを残しつつ出走態勢を整えてある。
先を見据えた仕上げは能力でカバーする。栗東坂路の走りに、卓越した能力が裏付けられている。「条件馬だと坂を上っているなって感覚だけど、そういう感じじゃない。キッツもゴッホもそうだった」と言う。自厩舎の先輩G1馬マツリダゴッホ、マイネルキッツもこう配のきつい栗東の坂を平地のように走った。G1馬とはいえアパパネはまだ3歳。現時点で古馬と肩を並べる走りなら、そう簡単に他馬の追随は許さない。
2度目の栗東滞在は前回と同じ馬房に入ったためすぐに順応できた。輸送直後に減った体重も現時点では阪神JFから10キロ増の482キロ。同じ出張厩舎にいる他厩舎の寝わらを口にするほど食欲も旺盛だ。「とりあえず無事に戻ってきて、結果がついてくればいい」。G1馬として迎える今年の始動戦。突出した能力で乗り越える。【山本幸史】
[2010年3月4日8時8分 紙面から]
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