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ヴォイス全国行脚で力つけた/毎日王冠

- 強敵相手に重賞勝利を狙うトウショウヴォイス
東京開幕週のメーンを飾る毎日王冠(G2、芝1800メートル、7日)に出走するトウショウヴォイス(牡5、小桧山)が、2度目の重賞挑戦で初のタイトルを狙っている。今夏は精神面で大きく成長し、前走新潟記念では10番人気の低評価を覆す2着。初の一線級相手となるが、33秒台の末脚で“G1挑戦権”を手に入れる。
トウショウヴォイスの中央初勝利は4走前の由比ケ浜特別だった。3歳時に笠松、金沢で2連勝を飾ったが、中央では2ケタ着順が続き、自身3勝目も4歳9月の川崎戦。この間、勝利を求めて大井、佐賀にも転戦した。中央の1000万下では力不足、というレッテルを張られた時期もあったが、この地方回りが精神面を強くした。
転機が訪れたのは昨年の秋。2カ月半の休養を挟んでから、使っても体が減らなくなった。470キロ台で安定するとともに、着順も9、6、4着と上がった。そして、この夏の快進撃。梅沢調教厩務員は「以前は、レース前の装あん所で汗びっしょりになっていた。それが春先から随分落ち着いて、調教もパドックで引っ張るのも随分楽になった」と語る。昨年の夏は輸送すると馬体重が450キロ台まで落ち込んだが、今ではそんなこともない。「馬体が随分良くなった。夏場も使っているが全然こたえていない」と同調教厩務員は目を細める。
精神的な成長は距離の幅も広げた。前走の新潟記念は、05年以来久々の2000メートル。マイルを中心に使ってきたため、人気を落としたが小林淳一騎手(34)はひそかに自信を持っていた。「折り合い面で成長しているし、何とかこなせると思っていた」。乗るたびに背中で成長を感じていたが、その期待に33秒9の脚で応えた。「1つ1つ考えながら乗って、意思の疎通ができるようになった。だから本当にかわいく感じる。騎手冥利(みょうり)に尽きますね」。
今回は強敵相手に加え57キロと条件は厳しい。だが「それでも…」と思わせる勢いと魅力がある。「東京コースは合う。ここでいい競馬ができたら、この先が楽しみ」。勝てば小桧山厩舎、小林淳にとって03年以来のタイトル。たたき上げのヴォイスが、一線級相手に最高のパフォーマンスを見せる。【和田美保】
[2007年10月3日8時40分 紙面から]
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