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ヤマコウ「限界知った」/独占手記

 2日に行われた競輪祭決勝を最後に、24年間の現役生活に別れを告げた山口幸二(44=岐阜)の引退会見が4日、東京・千代田区のJKAで行われた。名ライターでもある山口が引退の心境をつづった手記を本紙に寄せた。

 まさか、自分にこんな力が残っているなんて…。競輪祭2次予選、準決勝を戦い終わった後の率直な感想だ。特に2次予選。今まで数え切れないぐらい一緒に走った小嶋のおしり。これがゲイ人気NO・1のおしりかぁ…と思うこともなく、これで見納めかぁ…と思うと自然に力が湧いてきた気がした。

 そして、想像もしていなかった決勝戦進出。ファイナルは7着に終わったが、かえって自分の限界を知ってしまった。残り1周を切ったところで完全に息が上がってしまったのだ。

 思い起こせば、山田裕仁の背中を見て24年間戦ってきた。山田に付いていければチャンスはある。そう信じて付いていった。それが現実になった98年、グランプリでの初優勝。山田が俺の手を取って、大観衆の前で祝ってくれた。

 自分でもこれほど盛大な引退式をするとは思っていなかったけれど、これも山田をはじめ、弟の富生や周りの選手に支えられたからだ。

 自分は競輪選手を引退することになったが、この魂はこれからグランプリを走る浅井康太や深谷知広、また中部の若手たちが引き継いでくれると思う。24年間、本当にありがとうございました。

 [2012年12月5日9時20分 紙面から]







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