日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(63)が、3日のメンバー発表でメンバー外の期待の候補も“発表”した。東京・JFAハウスで国内組候補合宿(7~9日、関東近郊)に招集した26人を読み上げた。U-23(23歳以下)日本代表からDF植田、MF遠藤航、FW浅野の3人が入り、FW斎藤、初招集のDF車屋らが加わった。

 取材の場では、リストに載っていない選手の名前が飛び出した。「櫛引(鹿島)は五輪予選で素晴らしい質を示した。頭の中に入っている」「新しい選手も発見しました。G大阪の井手口。東京の19歳の左サイドバック、小川選手」「FCソウルの日本人選手、高萩も30歳だが、いいプレーをしていた」。ハリル流で刺激した。

 これは「名前で選ぶわけじゃない。特に若い選手を信頼しています」と伝えたかったから。小川は視察した1日のACLビンズオン戦(味スタ)で公式戦デビューしたばかり。扉は、若手を中心に開かれていることを印象付けた。今回は16年初の代表発表で、全員集合したコーチ陣も横に並んで立たせて一丸を強調。ただ、コーチ陣にはひと言も発するタイミングを与えず30分の独演会…。16年もハリル流全開だ。【八反誠】