U-23(23歳以下)日本がU-23ギニアに2-1で勝ち、大会初勝利を挙げた。前半、FW富樫敬真(22)が3戦目で初の先制点を奪い、追いつかれた後にMF南野拓実(21)が勝ち越し点を決めた。3つのシステムと複数ポジションも試しながら勝ち切った。27日の1次リーグ最終戦はU-22イングランドと戦う。

 開始3分、新顔が結果を出した。DF三丸の左クロスにFW富樫。ジャンプしながら右足インサイドで押し込んだ。海外遠征初参加の2人で2試合ぶりのゴール。自陣から前田、喜田、原川、南野とつないで三丸へ。練習通りの連係で今大会初の先制点が生まれた。

 ところが、わずか7分後に追いつかれる。ロングボール対応をGK櫛引とDFファンウェルメスケルケンが誤り、決められた。引き分けなら1次リーグ敗退。嫌な雰囲気をMF南野が吹き飛ばす。39分、右足でゴール左端を射抜いた。オーストリアで今季10得点の意地を見せ、GKに1歩も動かせない勝ち越し点を奪った。

 システムは4-2-3-1を今大会初採用。後半は1トップ富樫を左サイドハーフ、ボランチ喜田を右サイドバックに回した。24分からはMF大島を投入して3ボランチを試して逃げ切り、大会初勝利を挙げた。【木下淳】