柏DF中谷進之介(20)は“19人目”の選手だった。

 1日、最後の最後でリオデジャネイロ五輪代表のメンバー18人から落選し、4人のバックアップメンバーに回った。

 手倉森誠監督(48)は会見で、メンバー選考で特に悩んだ部分について「(先月29日の)南アフリカ戦で高いパフォーマンスをしてくれた中谷、来られなかった(左ひざ靱帯損傷の)岩波の回復状況。予測での計算しかない。慎重だったし大きな決断だった」と話した。

 千葉・柏市内で練習後、中谷は「悔しい気持ちもある」。前日の先月30日深夜に、手倉森監督から「オリンピックではプレーさせてあげられないが、南アフリカ戦はよかった」と直接電話があったという。184センチのセンターバックは「自分の中では、昨日の時点で切り替えられている。バックアップメンバーに選ばれたからには、チームのためにやりたい」と語った。