W杯アジア最終予選初戦でUAEに逆転負けした日本代表は2日、さいたま市内で調整した。カタール審判団による疑惑の判定もあった敗戦から一夜明け、ハリルホジッチ監督(64)は円陣で「これが最終予選」「進化を見せろ」とげきを飛ばした。6日のタイ戦も同じく中東のイラン審判団が裁く予定。

 日本代表に今度はアウェーの洗礼が襲いかかる。6日タイ戦の会場となる現地のラジャマンガラ国立競技場は収容6万5000人。日本は08年6月14日のW杯アジア3次予選でも同スタジアムで戦っているが、タイでは代表が急激に力をつけていることで人気が急騰。2日現在チケットは完売していないが、会場職員は「当日はここにぎっしりファンが集まるよ」。巨大なスタジアムが、タイサポーターで埋め尽くされる可能性が高い。

 東南アジアでは劣悪なピッチが多いが、短く刈られた芝生の状態は良好だ。この日も芝の手入れが行われ、同職員は「最高の試合ができるよう準備をしている」と話した。熱帯に属する現地は日中、最高気温37度まで上昇。高温多湿のため、試合開始の午後7時15分(日本時間同9時15分)を過ぎても暑さが残る。さらに夕方にはスコールによる激しい雨が頻繁に降るため、日本にとっては慣れない気候との戦いもある。(バンコク=益子浩一)