W杯(ワールドカップ)ロシア大会開幕まで今日14日で半年になった。開催中の東アジアE-1選手権で優勝に王手をかけた日本は韓国との最終戦(16日、味スタ)に向け13日も都内で調整した。国内組の“B代表”で臨んでいるが、選手たちのアピールは上々。W杯のメンバー23人の選考はさらに混沌(こんとん)としてきた。今回の国内組はロシアに行けるのか? 過去のデータを読み解くと、十分チャンスありとなる。

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 ロシアにはまだまだ行ける-。十分にチャンスありと数字が物語る。予選のなかった02年日韓大会を除く4大会分、重ねてきたデータは重く、客観的だ。

 予選出場ゼロでもOK 3~8人が本大会メンバー入りしている。開催時期と大会名称は違うが、東アジア杯組を中心に3分の1超、8人も加わった前回14年ブラジル大会の例は大いに励みになる。中国戦で国際Aマッチデビューした22歳のDF三浦が該当する。「1試合出て、W杯がより現実的な目標になった」。その心意気やヨシである。

 予選未招集でもチャンス十分 予選を知らなくても、前回は7人もブラジルに行った。東アジア杯から、山口、大迫ら主力に駆け上がった面々もいる。追加招集の土居や売り出し中の伊東というFW勢がこの枠を狙う。

 ハリルホジッチ監督は本田、香川、岡崎ら主力を招集外とするなど、思い切った選考もする。中国戦を映像でチェックしたというDF酒井高(ハンブルガーSV)は12日のフランクフルト戦を出番なしで終え、国内組の奮闘に「『大丈夫かな、俺』って思ってしまう自分もいなくはなかった」と正直に吐露。代表デビューのDF植田についても「センターバックでやりたいんだろうけど、サイドバックでやってやるぜっていう気持ちが出ていた」と語り、刺激を受けていた。主力もまだまだ突き上げる。こうして日本は強くなるはずだ。【八反誠、石川秀和】