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俊輔バーレーン戦へ「肉弾ゴール」指令

合流したMF中村俊だが、初日は別メニュー(撮影・たえ見朱実)
合流したMF中村俊だが、初日は別メニュー(撮影・たえ見朱実)

 味方を信じて、ゴール前になだれ込め! 日本代表MF中村俊輔(30)が、W杯最終予選バーレーン戦での「肉弾ゴール」の必要性を説いた。2日にグラスゴーから空路でマナマに到着。同日夕刻の練習から、チームに合流した。右足首痛で別メニュー調整の中、客観的に攻撃練習を見て、現状の問題点を分析。ゴール前のボールに対し、形にこだわらず泥臭くゴールを狙う姿勢を鍵に挙げた。

 うずく右足首以上に、チームの現状が気になった。2日夕刻、中村俊は、ストレッチを行いながらサイド攻撃の練習を見つめた。クロスが精度を欠く。シュートが枠を外す。両サイドから計83本のクロスが上がり、ゴール前で手数をかけず得点になったのは、わずか18回。DF不在の「フリー打撃」にもかかわらず、21・7%はあまりにも低い成功率だった。

 練習後には、客観的に見ていたからこそ気付いた問題点を指摘した。「クロスに対して、2人目の選手が信じて走りこめるかどうか。精度が低いと、だんだん走りこめなくなっていくから」。そもそもサイドの選手へのパスが乱れ、クロスも上がらない形が4回あった。攻撃失敗は、相手のカウンター攻撃を受けるピンチにもつながる。ミスが目立てばなおさら、相手陣内に人数をかけて攻め込むのが難しくなる。

 だが、守備の固いバーレーンを攻略するには、二の矢、三の矢が必要だというのが、中村俊の考えだ。「きれいなパス、きれいなシュートはたぶん決まらない」と言い切る。3次予選でバーレーン戦2試合で、日本の得点は相手GKの目測ミスによる「ラッキーな」1点のみ。「シュートでGKのファンブルを誘って、こぼれ球を押し込むとか、どんな形でも決まればいい」。ゴール前の混戦を誘い、泥臭く押し込む「肉弾ゴール」こそ必要とした。

 味方のパスを信じ、クロスを信じ、シュートを信じないと、カウンターの恐怖を振り切ってゴール前には飛び込めない。「チームのプレーを、どうゴールに仕向けていくかが大事」と中村俊は言う。

 6月の3次予選中には、味方が球を受ける角度や位置、体の向きなどで、その後のパスを先読みする「察知力」の向上を、チームメートに求めている。味方の意図を読み、味方を信じて走れ-。中村俊は勝利=得点が必要な大一番を前に、形ではなく姿勢を求めた。

 [2008年9月4日9時7分 紙面から]


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