アジア・サッカー連盟(AFC)が、U-23(23歳以下)のアジア王者を決める大会を2年に1度のペースで開催する方向で調整していることが6日までに分かった。AFC理事で日本協会の小倉純二副会長(70)によると「23歳以下の年代を強化するのに試合数が少なすぎる」という意見がAFC内で出ているという。10年スタート予定で4年間に2度実施し、そのうち1度を五輪予選も兼ねる方式にする見通し。

 北京五輪ではアジア代表の韓国、オーストラリア、日本、そして開催国の中国が、いずれも1次リーグ敗退した。U-23年代の強化はアジアにとって大きな課題となっている。12年ロンドン五輪のアジア最終予選はホームアンドアウェー方式で開催することが決まっており、10年予定の第1回には五輪出場権は懸からない。

 日本は23歳以下の反町ジャパンが北京五輪で解散。現時点ではU-19、U-16日本代表が、それぞれのアジア選手権(今秋)に向け準備している。小倉副会長は「ロンドン五輪の予選を見据え、来年のエジプトU-20W杯へ行くチーム(現U-19日本代表)が出るのがいいかも」と話した。