名古屋の日本代表FW玉田圭司(28)が22日、チーム始動(2月1日)を前に09年度の本格スタートを切った。愛知県内で始まったアジア杯最終予選バーレーン戦(28日、マナマ)に向けた日本代表合宿に合流。夕方からは、この日集まった第1陣の6人とともに、雨中のトレーニングを行った。

 ホテルに現れた玉田の顔つきは、すでに臨戦態勢だった。「ある程度は体を動かしてきましたよ」。集合から6日後の実戦をしっかり見すえていた。昨年12月25日に天皇杯準々決勝でG大阪戦(神戸ユ)に敗れ、翌26日にチームが08年度の活動を終えて以降はオフ。年明けには自身が千葉・習志野市内に出店した「MONJA

 DINING

 TAMA」に数日顔を出したが、愛知・豊田市内のクラブ施設に顔を出すことなく、人知れず自主トレを続けていた。

 今月中旬には昨年に続き温暖な沖縄・石垣島で約1週間、体作りを行ったという。「こんなに天気がいいなんてあり得ないって言われた。結構走ったよ」。天候にも恵まれ、自然と調整ペースも上がったようだ。

 ゴールへの思いは強い。岡田ジャパンは20日のアジア杯最終予選で格下イエメンに2-1と苦戦しており、決定力不足解消が課題。天皇杯での疲労を考慮され同試合出場を“免除”された自分に、期待がかかることはわかっている。バーレーンは04年8月3日のアジア杯準決勝で2得点を挙げた相手でもあり、ゴールネットを揺らすイメージも膨らむ。この日は7人という少人数での練習だったが「やっていることは変わらない。うまく調整しながらやっていきたい」と話した。

 バーレーン戦後も2月上旬まで代表での活動が続く見込み。相棒となる新加入のFWダビ(24=札幌)との連係確認など、J開幕までにやることはたくさんあるが、まず万全の状態を作り上げ日の丸を背負い代表のためにすべてを注ぐ。