元日本代表ストライカーとして活躍し、J1浦和、東京で監督を務めた原博実氏(50)が、12日の日本協会理事会での承認を経て、新設の強化担当技術委員長に就任することが分かった。なお、現在の小野剛技術委員長(46)は、同じく新設の育成担当技術委員長となる。

 日本協会はこれまで、昨年7月に会長職に就いた犬飼会長を中心に、各年代の代表への取り組み方を検討してきた。その結果、A代表と五輪代表、それよりも若い年代とを明確に分け、前者を短期スパンで、後者を10年、20年先を見据えた長期スパンでとらえる基本方針を策定。強化と育成を異なる視点でとらえるために組織改革にも着手し、この日までに、監督経験があり、欧州のサッカーに精通している原氏を強化部門のトップに抜てきすることで固まった。

 今後、原氏は代表監督、五輪代表監督の監督人事を主眼に、代表選手招集がスムーズにいくようJリーグ各クラブとの連携強化、マッチメークを含め欧州各国との関係強化に専念する。また、小野育成担当技術委員長は、各若年代育成と合わせ、指導者教育も手がけることになる。