一夜の夢では終わらせない!

 「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ

 がんばろうニッポン!」は今日29日、大阪・長居スタジアムで開催される。前日28日、日本代表のFW本田圭佑(24=CSKAモスクワ)が、試合当日に「災害支援基金」を立ち上げることが分かった。まずはチャリティーオークションを実施し、義援金は公共機関に寄付せずに直接支援する。

 本田圭が、震災直後から温めていたプランを実行に移す。今日29日に災害支援目的の「基金」を立ち上げ、まずは公式ホームページでチャリティーオークションを実施。第1弾には着用済みデニムに加え、優勝してMVPに輝いた1月のアジア杯仕様スパイクも出品する。今後は、無回転FKで得点した昨年のW杯南アフリカ大会カメルーン戦の公式球も出される予定だという。

 ただ、ここからが“オレ流”だ。落札額を全額「義援金」とする点は、多くの著名人と同じ。だが「本当に支援が必要な人に、必要な時期に、必要な物を」の信念に基づき、機関を通した寄付はしない。情報を集めて精査し、使い道や支援先は本田圭自らが決定する。ピッチ同様、支援活動でも個性あふれる本田流を貫き通す形になった。

 本田圭は昨秋、社会貢献活動を目的にしたプロジェクト「NOTICE

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 HONDA」を立ち上げた。12月には少年育成のために、宮崎と石川でサッカー教室を開催。今回の基金立ち上げに際しては「不安だったり、悲しい時にこそ、希望を持ってこの状況を乗り越えてほしいと思います。皆さんの気持ちは、NOTICE

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 HONDAと本田圭佑が責任を持ってお届け致します」とのコメントを出した。

 この日はJリーグ選抜との慈善試合へ向けて、会場の大阪・長居スタジアムで汗を流した。ロッカー室から先陣を切って飛び出し、1万3000人のファンの前には小走りで登場したが、練習後は報道陣の問いかけには応じずに無言を貫いた。国際Aマッチの時と同じ「戦闘モード」に突入し、本気度は十分だ。

 ◆本田の公式HPアドレス

 http://www.keisuke-honda.com/