<ロンドン五輪アジア最終予選:日本2-0バーレーン>◇22日◇マナマ
これがドイツ仕込みのプレーだ!
U-22(22歳以下)日本代表がアウェー・バーレーン戦に勝利した。関塚ジャパンの五輪予選では海外組から初招集となったFW大津祐樹(21=ボルシアMG)が、前半終了間際に均衡を破る代表初ゴールで先制点を挙げ、後半にはMF東慶悟(21=大宮)がダメ押し点。日本は予選突破に向けて勝ち点を6とし、27日にホーム国立でシリアを迎え撃つ。
アラビア海の穏やかな風を受け、大津がいきなり結果を出した。前半44分、右CKを相手GKがはじくと、そのこぼれ球を大津は見逃さなかった。右足を目いっぱい伸ばし、ゴール右隅に押し込んだ。笑顔で仲間と抱き合い、喜びを爆発させた。「アウェーでは先制点が大事。ゴールはチームに貢献できたと思う。ピッチ状態も悪かったのでこういう展開になるのは分かっていたけど、結果が大切」。所属先ボルシアMGの事情で、2日前に合流したばかり。エースFW永井がベンチスタートとなり、いきなり巡ってきた先発抜てきで、代表初ゴールを決めてみせた。
大津は試合前に「知っている選手も多いし、うまく溶け込める。しっかりアピールしたい」と明るい表情だった。ドリブルが魅力の21歳は今夏に柏から移籍したばかり。出場機会は少ないが、本場で鍛えられ「ゴールやアシストという形で自分を積極的に出していかないと、やっていけない」と話していた。
灼熱(しゃくねつ)地獄となった6月の敵地クウェート戦とは違い、絶好のコンディションで迎えた。気温は25度前後。さらに客入りはガラガラ。その中でチームは立ち上がりから簡単には突破口を開けなかったが、大津の一撃が、チームに流れを引き寄せた。後半22分、MF山田のボレーシュートのこぼれ球をMF東が左足で押し込み、突き放した。
27日にはホーム国立でシリアと対戦する。関塚隆監督(51)も「今日の戦いをよく理解して、一体感で勝った勝利。また日本で良い戦いがしたい」と手応えを得ながら、次に目を向けた。大津も「久しぶりに日本に帰れるので日本でもゴールを挙げられたらいいと思います」と意気込んだ。
主将を務めてきたMF山村(流通経大)の離脱を関塚監督はチームの結束力を高める好機としてとらえた。代役に永井を指名したが「誰がキャプテンかというより、みんなが積極的になることが大事」。6月の合宿以来の合流となった大津が結果を出した。一体感を増した関塚ジャパンが、ロンドンに近づいた。【由本裕貴】
◆大津祐樹(おおつ・ゆうき)1990年(平2)3月24日、茨城県水戸市生まれ。成立学園高から08年柏入り。トリッキーなドリブルを武器に新人ながら主力で活躍。Jリーグ通算66試合7得点。今年7月にドイツ1部ボルシアMGに移籍。180センチ、73キロ。
◆ロンドン五輪出場への条件
アジア最終予選各組1位が出場権を獲得する。各組2位の3チームはアジア第4代表を決めるアジアプレーオフに進み、セントラル方式のリーグ戦を実施。首位のチームがアフリカ第4代表とホームアンドアウェーの大陸間プレーオフを行い、その勝者が五輪出場権を得る。

