<ナビスコ杯:(4)清水3-0浦和(2)>◇準々決勝第2試合◇29日◇アウスタ※カッコ内は2戦合計得点

 浦和は0-3で清水に敗れ、公式戦3試合連続完封負けで、2戦合計2-4で敗退した。

 浦和は開始早々に、出はなをくじかれた。1分もたたないうちに、清水FWヨンセンの折り返しが、DF阿部に当たりオウンゴールで先制点を献上した。さらに前半44分、後半17分にも失点。攻撃陣も相手を上回る13本のシュートを放ちながら1点も奪えなかった。

 公式戦3試合連無得点で、2試合連続の3失点。フィンケ監督は「結果ほど内容は悪くなかった」と強がったが、選手たちは深刻だった。後半開始から出場したMF三都主は「ボールを大事にしすぎている。(相手に)危険なところでなければボールを回してる意味がない」と分析した。

 蒸し暑い夏場に入って、運動量が落ちた。浦和が目指すパスサッカーは、パスの受け手が常に空いたスペースに走り込む豊富な運動量が要求される。前半戦は好調だったが、この数試合はスペースに選手が走っていなかった。MF原口も「決定的な場面をつくれていない」とうなだれた。

 リーグ戦で14連敗中だった大分に完封負けした後、悪い流れを修正できていない。同監督は「どのチームでも1回は穴にはまる。100%そこから出ることを確信している」と話したが、具体的な打開策は明言しなかった。【今井恵太】