14年まで3大会連続でワールドカップ(W杯)日本代表に名を連ねたガンバ大阪MF遠藤保仁(38)が29日、西野ジャパンの試合運びに理解を示した。

 28日に行われたW杯ロシア大会のポーランド戦をテレビ観戦。一夜明け、大阪・吹田市内での非公開練習後に、2大会ぶりの決勝トーナメント進出がかかっていた一戦を振り返った。

 日本は試合終盤に1点先行されていたものの、同時刻に行われていたコロンビア-セネガル戦の状況を把握した上で、無理に攻めることをせず、パス回しに時間を割いた。結果はそのまま0-1で敗戦。だが、コロンビアがセネガルを1-0で破ったため、フェアプレーポイントで1次リーグ突破を決めた。長きにわたり、日本の司令塔として活躍した遠藤は試合運びについて、キッパリと言い切った。

 「あの試合だけを切り取れば『もっと(攻撃的に)行ける』と言われるかもしれないけれど、(1次リーグ)3試合トータルの結果なので。予選通過できたのだから、別に文句を言う必要はない。どう言われようが決勝トーナメントに行けた。(他会場の)セネガルが得点したのなら、みんなの責任。ある程度のリスクを負って、結果は上に行けたので、正解だと思います」

 この結果、FIFAランク61位の日本は決勝トーナメント進出を決め、次戦は同ランク3位のベルギー戦を控える。史上初の8強入りがかかる代表へは「悔いが残らないように、全力でぶつかってほしい」とエールを送った。