自国開催だった98年大会以来の優勝を狙うフランスと、悲願の初優勝を目指すクロアチアが激突する。

 フランスはFWエムバペが好調で、グリーズマンやジルーらと組む攻撃陣がクロアチア守備陣を苦しめることになりそうだ。準々決勝、準決勝ではセットプレーからリードを奪って逃げ切るなど、98年大会で主将を務めたデシャン監督のもとで、多彩な戦い方も心得ている。守ってもここまで6試合のうち4試合で無失点と安定感が光る。デシャン監督は、この試合に勝てば史上3人目の監督、選手両方でのW杯優勝も果たすことができ、その偉業達成にも注目したい。

 クロアチアは、決勝トーナメントで3戦連続延長戦という厳しい戦いを勝ち抜いてきた。フランスよりも1日遅い12日(日本時間)に準決勝を戦っており、そのコンディションの差が勝負にどう影響するか。運動量豊富な大黒柱のMFモドリッチやラキティッチが、フランスの中盤をどう切り崩すかも見どころ。準決勝で1ゴール1アシストの活躍をみせたFWペリシッチが同試合で左太ももを痛めて決勝の前日練習を欠席したことは気がかりだが、FWマンジュキッチらタレントは豊富で、最後の1戦を総力戦で乗り切り、歓喜の瞬間をつかみにいく。

 ◆放送 NHK 15日午後11時45分