チェルシーは、ジーコ監督を「アイドル」と崇拝する男、J・コールが立ち向かう。小柄な体形でイングランド選手らしからぬテクニックを武器に、攻撃をリードする。そのお手本となったのは、現役時代のジーコだった。

 J・コール

 僕は子どものころからジーコにあこがれていた。彼は世界最高峰の選手だった。82年W杯のブラジルは最高だった。過去のビデオを見て、偉大なジーコのプレーをまねしたものだ。選手としてだけでなく、現在、トップレベルの監督であることも証明している。

 数年前にジーコ監督との記念撮影に成功。2人で写った写真はパソコンのスクリーンセーバーとして使用している。「準々決勝まで勝ち上がってきたフェネルバチェを甘く見ることは自殺行為。油断なんてできない。全力でぶつかる」とJ・コール。最高のプレーで、あこがれの人に認めてもらうつもりだ。(春日洋平通信員)