バルセロナが、来季に向けて即戦力3、4選手の獲得を目指していると6日、スペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が報じた。

バルセロナは、4日にジローナに敗れたことで今季無冠が決定した。そんな中、慢性的に抱える財政面の問題はあるものの、来季に向けてすでに動き出しており、最優先で補強が必要なポジションはアンカーだという。その候補には、以前からバイエルン・ミュンヘンのドイツ代表MFキミッヒ、レアル・ソシエダードのスペイン代表MFスビメンディの名前が挙がる。

キミッヒはシャビ監督が大のお気に入りの選手。昨夏獲得に動いたものの、契約には至らなかった。キミッヒは母国開催の欧州選手権前までに自身の将来を決めたいという。次の監督次第になるが、バイエルン・ミュンヘンとの契約が今夏で1年を切るため、バルセロナは2年前のレバンドフスキ同様、手頃な金額で獲得できる可能性があるという。

Rソシエダードとの契約が27年6月30日まで残り、契約解除金が6000万ユーロ(約99億円)に設定されているスビメンディに関しては、現在複数のイングランドのクラブが興味を示している。昨季は育ったクラブで欧州チャンピオンズリーグを戦うという夢があったため残留したが、それがかなった今夏、移籍に向けた何らかの決断を下す可能性があるという。

そのほかでは、ベティスとの契約が今季終了後に満了し、フリーで獲得できるアルゼンチン代表MFギド・ロドリゲスも候補に挙がっている。

同紙は、アンカーの次に補強が優先されるポジションは左ウイングとした。その候補として何人もの選手が挙がる中、具体的にライプチヒのスペイン代表MFダニ・オルモ、ビルバオのスペイン代表FWニコ・ウィリアムズの名前が出ている。獲得費用は、前者は6000万ユーロ(約99億円)、後者は5000万ユーロ(約82億5000万円)かかるという。

またシャビ監督は、以前よりインサイドハーフを希望。最も欲しい選手はマンチェスター・シティーのポルトガル代表MFベルナルド・シウバで、契約解除金は5800万ユーロ(約95億7000万円)に設定されていると伝えている。

財政難の中、失敗に終わったシーズンを払拭するために、バルセロナがどのような補強を実施するのか。今夏大きな注目を集めるそうだ。(高橋智行通信員)