<欧州CL:バルセロナ0-0チェルシー>◇28日(日本時間29日)◇準決勝第1戦◇バルセロナ

 チェルシーが、欧州最高の攻撃力を誇るバルセロナを敵地で完封した。シュート数3対20と圧倒されながら、再三のピンチにGKペトル・ツェフ(26)が好セーブを連発し、ゴールを死守した。メッシ対策としてDFボシングワを左サイドで起用するなど、ヒディンク監督の采配も光り、0-0のドローに持ち込んだ。第2戦(5月6日)をホームで迎えるチェルシーが、2季連続の決勝進出に確かな自信をつかんだ。

 196センチのツェフが、チェルシーゴールに仁王立ちした。前半34分、アンリの強烈な一撃をセーブ。後半17分にはダニエル・アウベスの右足シュートを、同25分にはエトーのコースを突いたシュートを左足1本で止めた。ロスタイム、メッシのスルーパスからフレブが抜け出したが、これも身をていして防いだ。

 どれもポジショニングの良さと抜群の反射神経を生かした好セーブばかり。バルセロナに20本のシュートを許しながら、最後までゴールは割らせなかった。ヒディンク監督は「今季カンプノウでのバルサの記録をみれば、相手を無失点に抑えたことがどれだけ大きな意味を持つかが分かる。ツェフの貢献がチームを救った」と称賛を惜しまなかった。

 今季バルサはメッシ、エトー、アンリの3トップだけで、国内リーグ33試合で66得点を記録。プレミアリーグ34試合でチェルシーが挙げた56得点を大きく上回る。しかも本拠地カンプノウで無得点となれば、昨年4月23日の欧州CL準決勝マンチェスターU戦(0-0)以来、1年ぶりだ。

 近年、ツェフは不運なケガに見舞われ続け「以前のような存在感がない」「平凡なミスが増えた」とメディアから批判されがちだった。しかし、大事な一戦で真価を発揮し「まだ勝負は五分五分だが、今季の我々はホームで確実に得点している。そこに、この試合で見せた高水準の守備を加えることができればいい」と2季連続の決勝進出へ自信満々だ。「ビッグ・ピート」と呼ばれる大男が、チームに大きな精神的アドバンテージをもたらした。(春日洋平通信員)

 [2009年4月30日8時38分

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