【バルセロナ(スペイン)16日=塩畑大輔、山本孔一通信員】俊輔も安泰ではない-。MF中村俊輔(31)が所属するエスパニョールが、攻撃的MFの獲得に乗り出していることが、分かった。ラモン・プラネス強化部長が日刊スポーツのインタビューに応じ、明かした。司令塔として期待される中村も、現段階では先発が確約されているわけではなく、キャンプからアピールしていくしかない。中村はチームとともに、同日午前にバルセロナ市内を出発。午後1時(日本時間16日午後8時)前に、スペイン北部のキャンプ地ペララダに到着した。
中村は厳しいレギュラー争いに身を置くことになりそうだ。チームは13日から始動したが、9月のリーグ開幕に向けて、クラブはまだまだ補強を進めていく方針。プラネス強化部長は本紙の取材に対し、チームづくりは「現段階で75%の完成度」とし、「特に左サイド、トップ下の選手が不足している。チームは何人かの選手の獲得に動いている」と明言した。
中村は主に右MFとして期待されているが、エスパニョールの補強ポイントに、中盤の左サイドとトップ下が挙がっているというのは、穏やかな話ではない。さらなる大型補強が進めば、左サイドのMFルイス・ガルシアらが、中村が入るポジションに押し出されてくる可能性が十分にある。プラネス強化部長は現在、期限付き移籍の終了にともないモナコに戻った、MFネネの再獲得に動いている。さらにアルゼンチンでプレーするウラカンMFプレディゲル、サンタフェMFデフェデリコらもリストアップしているという。
もちろん、中村に対する評価が低いわけではない。プラネス強化部長は「中村は攻撃の要となる選手。彼はチームの攻撃のオプションを増やせる選手で、イタリア、スコットランドと同じプレーをすることを望んでいる」と話した。その高い評価に応えるためにも、まずは合宿でのアピールが必要になる。
「簡単に出られるとは思っていない。監督や周囲の選手の信頼を得たい」と表情を引き締める中村は、バルセロナから北に100キロの、フランス国境の村ペララダに到着。ホテルに入ると、同じ新入団のMFベルドゥーと同部屋が決定。横一線のスタートから開幕先発を目指す合宿が始まる。
[2009年7月17日8時45分
紙面から]ソーシャルブックマーク

