[ 2014年2月21日6時7分 ]女子フリー、演技を終えた浅田(AP)<ソチ五輪:フィギュアスケート>◇20日◇女子フリー

 浅田真央(23=中京大)がフリーで自己新となる142・71点をマークし、合計198・22点で6位となった。金メダルは地元のアデリナ・ソトニコワ(17=ロシア)で224・59点だった。キム・ヨナ(韓国)は2位に終わり、五輪2連覇はならなかった。

 浅田は冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を成功させると、フィニッシュまでに6種類、8度の3回転ジャンプをすべて着氷。前日のSP16位から立ち直り、ほぼ完璧な演技を五輪のリンクで披露した。

 SP8位の鈴木明子(28=邦和スポーツランド)は3回転ジャンプで1度転倒があったものの、125・35点をマークし、186・32点で8位。村上佳菜子(19=中京大)は、着氷の乱れなど細かなミスがあり、170・98点で12位だった。<女子最終順位(合計点)>1位ソトニコワ(ロシア)

 224・59点2位キム・ヨナ(韓国)

 219・11点3位コストナー(イタリア)

 216・73点6位浅田真央(日本)

 198・22点8位鈴木明子(日本)

 186・32点12位村上佳菜子(日本)

 170・98点【第4グループ】

 19番リプニツカヤ(ロシア)は、最初の3回転ルッツ-3回転トーループを決めると、その後もジャンプを続けて成功。しかし3回転ループで着氷が乱れ、3回転サルコーでは転倒。最後のスピンは決めたものの、地元の大声援にも15歳の天才少女は表情を変えず。135・34点で合計200・57点とした。

 20番コストナー(イタリア)は、ボレロの曲に乗り、優雅で美しい演技を展開。最初の3回転ルッツから次々とジャンプを決め、ほぼミスなく笑顔でフィニッシュ。自己ベストの142・61点だった。

 21番ソトニコワ(ロシア)は、順調にジャンプを成功させたものの、中盤の3連続ジャンプの最後に着氷が乱れた。その後はミスなくまとめ、終了後は思わず涙。地元の大歓声が会場に鳴り響いた。149・95点の自己ベストで合計224・59点。

 22番ゴールド(米国)は3回転ジャンプで1度転倒があったものの、自己ベストの136・90点。合計205・53点とした。

 23番ワグナー(米国)は連続3回転ジャンプで着氷の乱れがあったものの、目立ったミスなく演技終了。大きなガッツポーズを繰り出した。127・99点、合計193・20点でメダルには届かず。

 24番キム・ヨナ(韓国)は高難度のルッツ-トーループの連続3回転ジャンプから、出来栄え点の取れるきれいなジャンプを連発。タンゴに乗って流れるような演技で観客を魅了。ほぼノーミスの演技を終えると、それほど表情を変えないまま、手を振って声援に応えた。ロシアコールの沸く中、運命の得点は144・19点。合計219・11点で銀メダルだった。【第3グループ】