陸上女子1万メートル日本歴代3位(30分45秒21)の記録を持つ不破聖衣来(せいら、23=三井住友海上)が30日に初マラソンを迎える。

来年10月開催の28年ロサンゼルス五輪代表選考会(マラソングランドチャンピオンシップ)の出場権もかかる北海道マラソン(午前8時半号砲)に出場予定。24日までに中継局のUHB(北海道文化放送)のインタビュー番組に出演し、「MGCの出場権獲得を一番の目標として頑張ります」と意気込んだ。

夏場のマラソン初挑戦は、三井住友海上陸上部の鈴木尚人監督と話し合って決めた。

2年後のロス五輪出場を見据える不破は「私の走りの特徴は、スピードというよりある程度一定のペースを押していけるのが持ち味。あとは人よりも暑さに苦手意識がない部分」と北海道を初挑戦の舞台に選んだ。

夏場のレースとなるためMGCの進出条件は、冬場と異なり、2時間32分00秒以内の日本人3位以内となる。

突破へのハードルについては「タイムとしてはまだ未知な部分ではあるので何とも言えない。でもしっかり自分の力を出し切れれば不可能ではないタイム。確実にクリアしていきたい」とした。

現在のコンディションについては「今はずっとここ数カ月ずっとケガなく練習を詰めている。練習量では自信をもってもいいのかな」と充実感を口にした。

今季は初めて40キロの距離走にも挑戦。「意外と距離に対してはしっかり走れることを確認できた」と語る。

今大会はマラソン復帰戦となる新谷仁美(積水化学)ら実力者もエントリーしている。不破も「豪華なメンバー。すごい選手がたくさんいたので、臆することなくしっかりチャレンジしていきたい」と力を込める。

昨年4月に拓大から三井住友海上に加入した不破は、5月の東日本実業団選手権1万メートルでデビュー。日本人3位の5位入賞となった。同11月の全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)では最長3区で6人抜きの区間6位となった。今年2月の全日本実業団ハーフマラソンでは初挑戦ながら4位にも食い込んだ。

今季1万メートル初戦となった木南記念では32分59秒68の9着だった。

陸上界のヒロインが、北の大地を駆け抜ける。