安藤友香(22=スズキ浜松AC)が初マラソン日本歴代最高の2時間21分36秒をマークし、2位に入った。日本歴代でも千葉真子の2時間21分45秒を上回る4位のタイムだった。また、2時間22分30秒を切って日本人1位となったため、世界選手権の代表に決定した。
優勝はユニスジェプキルイ・キルワ(32=バーレーン)で、自己ベストを更新する2時間21分17秒のタイムで3連覇を達成した。
◆成績
(1)ユニスジェプキルイ・キルワ(バーレーン) 2時間21分17秒
(2)安藤友香(22=スズキ浜松AC) 2時間21分36秒
(3)清田真央(スズキ浜松AC) 2時間23分47秒
(4)桑原彩(積水化学) 2時間26分9秒
(5)石井寿美(ヤマダ電機) 2時間27分35秒
※タイムは速報値
- 初マラソン日本最高記録をマーク、2位でゴールする安藤友香(撮影・前岡正明)
◆ゴール キルワが自己ベストを更新する2時間21分17秒で3連覇を達成。安藤は残り900メートルでサングラスを上げてゴールを目指し、初マラソン日本歴代最高の2時間21分36秒で見事2位に入った
◆40キロ 先頭のキルワが2時間13分57秒で通過。単独2位の安藤は2時間14分15秒で通過し、予想フィニッシュタイムは2時間21分台。安藤は口が開き苦しそうな表情で、腕も振り始めているが、フォームは安定している
◆37キロ キルワと安藤の差は13秒と開くが、安藤の予想フィニッシュタイムは2時間21分台。03年大阪国際で坂本直子がマークした2時間21分51秒を上回る、初マラソン日本最高も見えてきた
◆36キロ キルワと安藤の差は変わらず
◆35キロ 単独先頭のキルワが1時間57分21秒で通過。単独2位の安藤は1時間57分28秒で、予想フィニッシュタイムは2時間21分台
◆34・2キロ 先頭のキルワと安藤の差は10メートルに
◆33・5キロ 安藤の表情にやや苦しさが見えるようになった。キルワは道路の左端、安藤は右端に広がり坂を上る。キルワは大回りしたため、安藤はやや差を縮める
◆33キロ キルワが上り坂を前にペースアップ。3度目の仕掛けで安藤を引き離しにかかる
◆30・3キロ キルワがペースを上げるが、安藤は食らいつき並走が続く。安藤の表情は変わらず、冷静に自分の走りを見せている
◆30キロ 安藤、キルワの先頭集団が1時間40分41秒で通過。想フィニッシュタイムは2時間21分台。3位清田は1時間41分43秒、4位石井は1時間43分3秒、5位桑原は1時間43分12秒で通過
◆28・8キロ 再びキルワと安藤が並走。キルワの仕掛けは不発に終わった
◆27・7キロ 給水地点手前でキルワがペースを上げ、安藤はキルワの後方につく
◆27キロ キルワと安藤の並走が続く
◆25キロ 先頭集団のキルワと安藤が1時間23分46秒で通過。予想フィニッシュタイムは2時間22分台。初マラソンの安藤は、腕を下げたままあまり振らずに走る独特の「忍者走り」で、リオ五輪銀メダリストに食らいついている。3位清田は1時間24分20秒
◆22キロ 先頭はキルワと安藤が並走。ペースはやや落ちる
◆中間地点 1時間10分21秒で通過。ペースメーカーが外れ、キルワと安藤のマッチレースが始まる
◆20キロ キルワ、安藤の先頭集団が1時間6分44秒で通過。予想フィニッシュタイムは2時間20分台。単独3位の清田は1時間7分1秒で通過。予想フィニッシュタイムは2時間22分台。単独4位の石井は1時間8分4秒、5位集団の桑原、宇都宮は1時間8分23秒で通過
◆18・5キロ 先頭集団から清田が遅れ始める
◆17キロ ペースメーカーのすぐ後ろにキルワと安藤がついて並走し、清田は後方の位置で追う展開が続いている
◆15キロ キルワ、安藤、清田の先頭集団が50分5秒で通過。予想フィニッシュタイムは2時間21分台。4位の石井は50分54秒で通過。5位集団は桑原、宇都宮亜依(宮崎銀行)で51分19秒で通過
◆13キロ キルワ、安藤、清田の先頭集団は変わらず。4位に石井。やや離れて5位集団
◆10キロ キルワ、安藤、清田の先頭集団が33分14秒で通過。予想フィニッシュタイムは2時間18分台
◆9・5キロ 清田が折り返しでペースが落ちた先頭集団に復帰。石井は10秒差に遅れる。第2集団と先頭集団の差は47秒
◆9キロ ペースの上がった先頭集団から石井が遅れ、清田も離れ始める。先頭はキルワと安藤
◆7キロ 桑原、竹地ら十数人の第2集団から岩出が遅れ始める
◆6キロ サドが遅れ、先頭集団はキルワ、清田、安藤、石井
◆5キロ 先頭集団が16分50秒で通過。予想フィニッシュタイムは2時間22分3秒。
◆3・8キロ 先頭集団にキルワ、清田、初マラソンの安藤友香(22=スズキ浜松AC)、石井、サド。やや離れて岩出ら十数人の第2集団
◆2キロ 6分49秒で通過。ややペースが落ちたか
◆1キロ 3分22秒で通過。キルワ、清田、岩出らが先頭付近
◆スタート 天候は晴れ、気温7度、湿度44%。北東の風1・0メートルの絶好のコンディションの中、一斉にスタート。直後にキルワが転倒するアクシデントもすぐに復帰
- 名古屋ウィメンズマラソンでスタートする(右から)岩出玲亜、清田真央、ユニスジェプキルイ・キルワら(撮影・前岡正明)
前回大会で2時間24分38秒の5位だった、若手有望株の22歳岩出玲亜(ノーリツ)は「日本人トップでゴールしたい」と会見で意気込みを見せた。清田真央(23=スズキ浜松AC)は気合のショートヘアで世界選手権出場を目指す。2時間22分30秒を切れば代表内定となる。
昨年3位の小原怜(天満屋)、外国招待選手で2013年世界選手権銀メダルのバレリア・ストラネオ(イタリア)、国内招待選手の清水美穂(ホクレン)は欠場。小原は左第5中足骨の疲労骨折、ストラネオと清水は故障のため。
<招待選手>
(1)ユニスジェプキルイ・キルワ(32=バーレーン)2時間21分41秒
(2)【欠場】バレリア・ストラネオ(40=イタリア)2時間23分44秒
(3)ファツマ・サド(25=エチオピア)2時間24分16秒
(4)アレサンドラ・アギラル(38=スペイン)2時間27分0秒
(5)ニカ・ジェプコエチ(31=ケニア)2時間27分26秒
(6)ジャネット・チェロボンボーコム(38=米国)2時間29分45秒
(7)キャシー・フィン(31=オーストラリア)2時間33分1秒
(8)【欠場】小原怜(26=天満屋)2時間23分20秒
(9)清田真央(23=スズキ浜松AC)2時間24分32秒
(10)岩出玲亜(22=ノーリツ)2時間24分38秒
(11)桑原彩(24=積水化学)
(12)竹地志帆(26=ヤマダ電機)2時間25分29秒
(13)加藤麻美(26=パナソニック)2時間26分30秒
(14)【欠場】清水美穂(26=ホクレン)1時間9分41秒(ハーフ)
(15)石井寿美(21=ヤマダ電機)1時間10分9秒(ハーフ)