5連覇へゴー! 第95回東京箱根間往復大学駅伝(来年1月2、3日)の監督会見が10日、都内で行われ、青学大の原晋監督(51)は恒例となった作戦名を「ゴーゴー大作戦」と発表した。5連覇へ向け、エントリーナンバー5の東海大への警戒を強めた。出場23チームのエントリー選手(各16人以内)も発表された。原監督は恒例の作戦名を聞かれ「楽しみにされてますか?」とにやり笑ってから「ゴーゴー大作戦です」と発表した。シンプルだが、ゴー(5)に込める意味は多い。「就任15年目」「95回大会」「5度目の優勝」「キーになるのは5区」など。チームは黄金期を迎えているが「就任してから過去最高といってもいいチーム状況。Bチームでもシード権を狙える」。けが人も不在で、調整も順調だ。

ただ「5連覇」へ向け「ゼッケン5番」東海大への警戒は強めた。両角監督は胴上げ仕様に体重は15キロ減っていた。木村主務はまるで舞台俳優のように「出雲、全日本と負け、毎晩のように話し合った。どうやったら勝てるのか。このままでいいのか」などと声を張り、壇上で決意を語った。

その姿を原監督は箱根ランナーでもある俳優和田正人に重ね「ああいう姿がチームを盛り上げる。東海大は潜在能力は1番。100%なら互角。ミスをした方が負ける」とライバル心を見せた。箱根の成績と「相関性がある」と捉える1万メートルの上位10人の平均自己記録も青学大が28分43秒93。東海大も28分52秒00と近い。

断然の優勝候補。ただ重圧とは無縁だ。ファンである歌手郷(ゴー)ひろみ(63)の名曲「GOLDFINGER’99」の歌詞を引き合いに「アチチアチと燃えております」と胸中を語った。出雲、全日本を制しているため、箱根の結果にかかわらず、来年3月17日に祝勝会が開催されるという。「郷さんにも来てもらいたい」と笑顔で口にし「前売り券は1月4日からです」と宣伝も付け足した。優勝なら史上3校目の5連覇、史上初の2度目の3冠となる。軽々と快挙へ突き進む予感が漂う。【上田悠太】