バレーボール男子日本代表のフィリップ・ブラン監督(63)は7日、パリオリンピック(五輪)で72年ミュンヘン大会以来52年ぶりの五輪メダル獲得を目指す今季のチームスローガンを「ALL FOR PARIS」と発表した。

都内の味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)でキックオフ会見を開催。「6月中旬までの出場権争いを避けることができ、オリンピックに全力を注ぐことができる。夢はオリンピックでメダルを獲得すること」と、改めて一丸で五輪メダル獲得を目指すと力説。さらに成長するためのポイントとしては「練習、相手へのリスペクト、モチベーション」の3つを挙げた。

男子日本代表は昨秋の五輪予選でグループ上位2カ国入りし、切符を確保済み。今月に開幕する国際大会ネーションズリーグ(VNL)などでの調整を経て、パリへ向かう。ブラン監督は「それは、歴史に新たな1ページを作ることでもある」ときっぱりと話した。

先月末から今月上旬に合流した主軸の石川祐希(ミラノ)や高橋藍(モンツァ)は別メニューで調整中。VNL第2週(6月4~9日、福岡・北九州市)からの参戦を視野に、調整を進めていく見込みだ。【竹本穂乃加】