<別府大分毎日マラソン>◇5日◇大分市高崎山うみたまご前-大分市営陸上競技場(42・195キロ)

 カンボジア国籍でのロンドン五輪出場を目指しているタレント猫ひろし(34)が、自己ベストを7分以上も縮める2時間30分26秒の力走で、50位でゴール。北京五輪カンボジア代表へム・ブンティンの昨季最高タイム2時間31分58秒を上回り、代表最有力候補となった。

 五輪に参加するためには五輪参加標準記録B(マラソンは2時間18分0秒)をクリアする必要があるが、1つの国・地域で陸上のどの種目も標準記録を破れなかった場合、男女1人ずついずれかの種目に出場できる特例がある。猫が狙うのはこのケースでの選出だ。

 カンボジア五輪委員会のワット・チョムラーン事務局長は、猫のレース結果を受け「自己ベストを更新したのは良いニュースだ」としながら、五輪代表には2時間25分程度の記録を期待していると述べた。同委員会はこれまで、代表内定の基準を「2時間31分前後」と設定。猫に対し「自己ベストを出すように」と通達していたが、ノルマがクリアされて最有力となると、さらにハードルを上げ、慎重な姿勢を決め込んだ。

 もう1人の候補は北京五輪に出場したヘム・ブンティン。昨季最高は2時間31分58秒にとどまるが、09年12月にラオスで2時間25分20秒の国内記録をつくった実績がある。同事務局長は2人の記録について「大きな違いはない」とコメント。ブンティンは現在、ケニアで練習中だという。猫に近い関係者によると、今月下旬から3月上旬ごろに同委員会が代表を公式発表する模様だ。