<ツール・ド・フランス:UCIヒストリカルレース>◇26日◇最終S◇モントロー~パリ・シャンゼリゼ通り◇164キロ

 パリ・シャンゼリゼでのフィナーレを飾る最終ステージで別府史之(26=スキル・シマノ)が先頭集団で逃げを見せ、敢闘賞を獲得した。またもや我々の期待以上の動きを見せてくれた別府に、シャンゼリゼの観客は魅了され、特に日本人にとっては大興奮のままツールの終焉を迎えた形となった。

 レースは、パリ郊外のモントロをスタートし、パリの中心であるシャンゼリゼ大通りを目指すコース。そこから凱旋門、コンコルド広場、チュルリー庭園などを含む特設サーキットに入り8周回して、最後はシャンゼリゼ上でゴールする最も華やかなステージであった。

 別府は、シャンゼリゼの周回に入って7人で集団を飛び出し、タイム差約20~30秒の間で逃げ続けた。しかし、ラスト周回で絶対的なスプリントを持つマーク・カベンディッシュ(23=英国)を擁するコロンビア・ハイロードが集団を牽引し、別府らは集団に飲み込まれてしまう。最後は大集団でのスプリント争いとなったがカベンディッシュが圧倒的な勝ち方で、ツールは幕を閉じた。

 途中、積極果敢な攻めで逃げ続けた別府には敢闘賞が贈られ、スキル・シマノとしてはティエリー・ウポン(24=フランス)続く2人目の獲得となった。(スキル・シマノ今西尚志)