スポーツの分野で活躍する人に観光振興に取り組んでもらう「スポーツ観光マイスター」の任命式が8日、観光庁で開かれた。溝畑宏同庁長官は「日本の魅力づくりや観光の国際化の先鋒(せんぽう)に」とあいさつし、サッカーの元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏(現FC琉球総監督)ら3人に任命状を手渡した。

 これに対しトルシエ氏は「(国際自転車レースの)ツール・ド・フランスを沖縄に誘致し、見に来た人に魅力を知ってほしい。できればレースを東京に呼ぶことも考えている」と答えた。

 自動車のルマン24時間耐久レースに長年参戦するレーシングドライバーの寺田陽次郎氏は、任命を受け「アジアン・ルマン・シリーズを来年、日本と中国で開く。参加チームのメンバーらが温泉や秋葉原に行ってくれれば楽しいのでは」と話した。

 アジアトライアスロン選手権5回優勝の小原工氏は、スポーツ合宿を鳥取県に誘致しており「多くの競技の人に鳥取の素晴らしさを知ってほしい」と述べた。(共同)