<米男子ゴルフ:全米オープン選手権>◇最終日◇20日◇米カリフォルニア州ペブルビーチ・リンクス(7040ヤード、パー71)◇賞金総額750万ドル(約6億7500万円)優勝135万ドル(約1億2150万円)

 【ペブルビーチ=木村有三】石川遼(18=パナソニック)が最後に力尽きた。7位スタートからメジャー自己ワーストの80と崩れ、通算12オーバーの296で33位に終わった。硬さを増したグリーンと重い海風に苦しみ順位を落としたが、世界最高峰の大会で上位を争い「1歩どころか10歩くらい前進した」と収穫も口にした。グレーム・マクダウエル(30=英国)が74で回り通算イーブンでメジャー初優勝。英国人の今大会制覇は1970年のトニー・ジャクリン以来40年ぶりとなった。

 3日目まで耐えて、粘って7位と奮闘した石川がズルズルと崩れた。「最終日に情けないプレーしか見せられなかった。ものすごく悔しいです」。果敢に攻めたが、ペブルビーチはミスを許してくれなかった。19日に1オンに成功した4番パー4。この日の距離設定はグリーン中央まで318ヤード。迷わずドライバーを振り抜いたが、右の深いラフへ曲げた。1度で出ず、結局ダブルボギーとなった。

 日本では絶妙なリカバリーを見せる石川だが、世界最高の難度を誇るコースではミスをカバーしきれない。「1打のミスが、1打で収まらない。3日間はごまかせたけど、今日はボロが出た」。日ごとに硬さを増した小さなグリーンと、海からの重く冷たい風に、ほんろうされた。

 ただ予選を2位で通過し世界に存在感は示した。18ホール中5ホールをアイアンで刻む戦略を取り入れ、新境地も開いた。「全米オープンには向いてないという先入観もあったけど、今回でふっしょくされた。将来、優勝争いする目標に1歩どころか、10歩くらいは近づけた」。22日に帰国し日本ツアーに参戦した後、7月に再び世界の舞台に立つ。次の照準はセントアンドルーズで行われる全英オープン。苦い経験を力に替えて、今度はゴルフの聖地で腕を試す。