通算3アンダーで飯島茜(31=フリー)とプレーオフに突入した全美貞(32)は悲しみに耐えて、戦っていた。

 正規のラウンド終了後、知人の訃報が届いた。「日本に来たばかりで、まだ言葉も分からなかったころ、すごくお世話になった人で…」。そのため最終組の7組前にホールアウトしながら、練習もできず、ぼうぜんと時間を過ごしたという。「何も手が付かなかった」と言うと、見る間に涙がこみ上げた。