3日に山梨・富士桜CC(7471ヤード、パー71)で開幕する男子ゴルフ・フジサンケイクラシックのプロアマ戦が2日、同コースで行われた。前週のRIZAP・KBCオーガスタでは単独2位と惜しくも今季初勝利を逃した小田孔明(37=プレナス)は「ドライバーも良くなったし、パターもそこそこ入ってたし、アイアンもそこそこ切れていた。順調です」と手応えをにじませる。さらに「フジサンケイは嫌いじゃないですからね」。09、11年の3位など相性の良さを感じているのも追い風だ。

 ツアー史上最長の535ヤードのパー4など「長さ」に特徴のあるコース。8月に出場した全米プロでは500ヤードを超えるパー4が3つもあった。「アメリカでこりごりですわ」。そうやって弱々しく笑ったかと思えば「(標高が)高いからボールが飛ぶ分、アイアンの距離感を合わせるのが難しい。木の上を通すと風に持っていかれるし…」と冷静に分析。メジャーでもまれた経験を糧に、攻略のイメージを練り上げている。

 プロアマ戦の最終18番では第2打でクラブを振り切った際「フェアウエーなのに右手が抜けんかった」と右手首を痛めた。囲み取材中もしきりに顔をしかめていたほどだったが、それでもきっちりバーディーで締めたあたりが好調ぶりを証明している。最後は「まあ、手首も大丈夫でしょ!! 」と豪快に笑い飛ばして引き揚げた。