菊地絵理香(27=オンワードホールディングス)が5バーディー、ノーボギーの67で回り、通算9アンダー、135で首位と2打差の2位に浮上した。

 5番のバーディーは4メートルをねじ込んだが、残りの4バーディーはすべて2メートル以内につけて奪った。「ショットが昨日に続けて良かったので、もうちょっとパッティングが入ってくれれば…」と悔しがったが「しばらくこういうゴルフをしていなかったので」と好スコアに表情は明るかった。

 プレーオフで敗れた10月の日本女子オープン直後は今季初の2戦連続予選落ちを喫するなど、状態が上がっていなかった。「気落ちとかじゃなく、入れ込みすぎてました。焦りじゃないけど、ガツガツ行きすぎてしまって…」。前週のTOTOジャパンクラシックから徐々にショットも復調し「イメージ通り打ててます」と手応えをにじませる。

 今季2勝目、年間獲得賞金1億円突破を目指し、最終日は賞金女王戴冠間近の単独首位イ・ボミ(27=韓国)と最終組で回る。「ボミ選手は女王確定もあるし、優勝すれば(年間獲得賞金)2億円突破だし、モチベーションは高いと思う。それを上回るくらいのゴルフをしないと、勝ちは厳しいかな」。日本人賞金女王の芽はすでになくなっているが、自らの目標のためにも意地を見せたい。