男子ゴルフの今季最終戦日本シリーズJT杯は3日から東京よみうりCCで開幕する。一昨年大会で劇的なツアー初優勝を果たした宮里優作(35)が、心強い味方「ブリヂストンゴルフ JGRドライバー」を引っ提げて2年ぶりの王座奪回を目指す。

 宮里は2週前のダンロップ・フェニックスで優勝。同大会でもJGRドライバーは活躍し、特に勝負どころの18番パー5では4日間ともフェアウエーをとらえ、第3日にはイーグルにつなげて単独首位に立つなど、勝利への原動力となった。9月から使用し、以降12試合でトップ10入り6回と好調を支えている。「構えやすい。初速が出るし、曲がり幅が少ない。軽く振れるのに、どんどん距離が出てくれる」とその魅力を話す。ロフト角は9度弱ながら「球が上がる。フォローでアイアンのように振り抜ける」のもお気に入りの要因だ。今大会でも、宮里が「キーホール」と話す507ヤードと長い11番パー4で威力を発揮しそうだ。

 宮里は現在賞金ランク2位。先週は逆転賞金王のためには優勝が必要で「急にゴルフの幅が狭くなってしまった」と27位に甘んじた。賞金王は逃したが、今週はその重圧からは解放され、「自分のゴルフをすれば、おのずと上にいける」と自信を持って臨む。