ゴルフの全英オープン選手権を開催する伝統コースの一つで、長い歴史にわたり男性だけを会員としている英国のミュアフィールド・リンクスは19日、会員による投票で女性に門戸を開く規則改正が却下された。

 これまで通り「女人禁制クラブ」を維持する。英BBC放送によると、投票権を持つ648人の会員のうち3分の2以上の支持を得られなかった。

 3年前に全英オープンを開催したミュアフィールド・リンクスは女性の入会を認めないことに対し、性差別に当たると政治家や選手、協賛企業から批判も出ていた。「ゴルフの聖地」と呼ばれる英国のセントアンドルーズを拠点とする「ロイヤル・アンド・エンシェント・クラブ」は2年前に規則を見直し女性に門戸を開放。英国では伝統を重んじるゴルフの総本山が方針を変更したことで「女人禁制」を維持する他の伝統クラブにも影響が出るとみられていた。