初優勝を狙う堀琴音(20=東芝)が4バーディー、ノーボギーの67で回り、通算5アンダーの137で単独トップに立った。

 難度1、3位の17、18番を連続バーディーで締めくくり「ビックリです」と笑った。特に大会史上最長のパー4である490ヤードの17番は、ティーショットをフェアウエーに置き、残り171ヤードから第2打をピン横4メートルに乗せた。難しいラインをねじ込み「パーがバーディーくらいの価値が有るホール。イーグルを取った気持ちで勢いに乗れた」。18番も7メートルを沈めてみせた。

 今季平均パット数57位とグリーン上で苦戦が続いていたが、今月上旬のゴルフ5レディースの会場で森田理香子(26=リコー)に助言を求めた。「タッチが良くないと相談したら、肩で打った方がいい、と。あとはショートパットの素振りもストロークのイメージだけでなく、球を打つイメージをした方がいいと教えていただきました」。

 さらに今大会は昨年途中まで使用していたピン型パターを投入。グリップも替えた。不安を抱えていたグリーン上で勢いをつけ、トップで残り2日間を迎える。「メジャーだけど、あまり意識しない。どの試合でも上に行きたいと思っているので」。届きそうでなかなか届かない初優勝。大舞台でチャンスが到来した。